BIツールを導入したはいいけど、ダッシュボードに何を載せればいいかわからない、という状態になるチームは少なくありません。機能が豊富なツールほど、選択肢が多すぎて迷います。この記事では、KPIダッシュボードを設計するときに最初に考えるべきことを整理します。

「誰が見るか」から始める

ダッシュボードを設計するとき、最初に決めるべきは「誰が見るか」です。経営者が見るサマリーダッシュボードと、営業担当者が毎日確認するオペレーションダッシュボードでは、載せるべき情報がまったく違います。1つのダッシュボードに全部詰め込もうとすると、誰にとっても使いにくいものになります。まず対象者を1人具体的に思い浮かべて、その人が毎日何を確認したいかを書き出してください。

KPIは5つ以内に絞る

ダッシュボードに載せる指標は、最初は5つ以内に絞ることをおすすめします。10個も20個も並べると、どれが重要かわからなくなります。「この数字が動いたら何かアクションが必要」という指標だけを選んでください。残りは詳細ビューや別のダッシュボードに分けると、メインのダッシュボードがすっきりします。

比較軸を必ず入れる

数字は単体では意味を持ちません。「今週の売上が100万円」という数字も、先週が80万円だったのか120万円だったのかで意味が変わります。前週比、前月比、目標値との差など、必ず比較軸を入れてください。BIツールでは、この比較軸の設定が視覚的にできるものが多いです。色で増減を示すだけで、ひと目で状況がわかるようになります。

更新頻度はユースケースに合わせる

毎日の朝会で使うダッシュボードなら、前日分のデータが朝9時までに反映されていれば十分です。リアルタイムで広告費用を監視したいなら、15分ごとの更新が必要かもしれません。更新頻度が高いほどコストがかかるツールもあるので、本当に必要な頻度を考えてから設定してください。多くのケースでは、1時間ごとの更新で十分です。

最初から完璧なダッシュボードを作ろうとしなくて大丈夫です。まず使い始めて、「この数字が足りない」「この指標は見ていない」という気づきを積み重ねながら育てていくのが、長く使えるダッシュボードの作り方です。